「ソト」から見たおおあらいVol.6(細田敏和様)

株式会社千代田テクノル 代表取締役会長兼社長 最高経営責任者

細田 敏和 (Tosikazu Hosoda )

1966年 近畿大学理工学部原子炉工学科 卒業
1966年  千代田保安用品株式会社
(現: 株式会社千代田テクノル)入社
現在、株式会社千代田テクノル 代表取締役会長兼社長 最高経営責任者
近畿大学原子力研究所 特別研究員

尊敬する國井町長から表題の原稿を「書いてくれませんか…」と言われて、「わかりました」とお答えしたのですが、よく考えると小職は「ソト」の人ではないと思っているのでちょっと困りました。大洗町の魅力を書けばよいか…と高を括って書いてみます。

弊社は原子力基本法が制定されて三年後の1958年に、フィルムバッジによる放射線被ばく線量測定サービスと原子力研究・医療の放射線防護用品の開発販売会社として創業致しました。

大洗町には、1972年に成田町に土地を取得して事業所および大洗研究所を建設し、2000年には同事業所に放射線モニタリングセンターを建設して、放射線被ばく測定器を世界初のガラスバッジに切り替え全国の放射線作業従事者の測定サービスを始めました。

大洗研究所は、民間では世界最大、最高性能の放射線基準照射・測定施設を有し、世界の放射線測定基準の維持向上に寄与しております。

その後大貫台に広大な土地を取得し、2013年には新型ガラスバッジによる測定センターを稼働させ、コンベンションホール(Hosoda Hall)も併設しました。

弊社は、放射線のモニタリングにおいて世界をリードしており、15年前から毎年国内外のトップクラスの研究者合計約200名(うち約30 名が海外からの参加者)をここ大洗に招聘し、最先端の研究成果の発表・ディスカッションをHosoda Hallで行っていただいております。今やこの分野では大洗はメッカとなっております。

Hosoda Hallでは、2013年の?落しコンサート以来、毎年11月に大洗町民をお招きしてクラシック・コンサート「Autumn Festa」を開催しております。

このような研究・文化活動の関係で、フランス大使館、チェコ大使館、クロアチア大使館、そしてカザフスタン大使館とのお付き合いが多く、各国の大使が来大洗の折には、大洗町役場を表敬訪問させていただいております。

私は1966年に会社に入社し、大洗町とは1968年に水戸営業所に転勤して以来ご縁があり、大洗町は第二の故郷と思っております。

私は、訪れる皆さんに大洗町を「サンライズとサンセットが美しい町」と宣伝していますが、国内からの方々は、新鮮な魚介類、鮟鱇鍋、しらす、明太子等味覚面に魅力を感じていると、海外の方々は、特に研究会の懇親会でお会いする大洗町の方々のホスピタリティー、人懐っこさが素晴らしいと褒めてくださいます。

これに加えて、海外から来られた方たちに大洗町のことを「材料試験炉(JMTR)、高速実験炉(常陽)、高温工学試験研究炉(HTTR)と三種類の原子炉を持つ町は世界中で大洗町だけです。」と紹介しております。

町民憲章の冒頭に「わたしたちは この海をひらき 原子の火を育て 水と緑を愛する 健康で明るい 大洗の町民です」とあり、大洗町民は日本で唯一原子力の必要性を理解されている町民なのです。材料試験炉は廃炉が決まりましたが、材料試験炉は「原子炉のお医者さん」です。新しい原子炉を創るにしても廃炉を進めるにしても、絶対に必要な研究炉です。是非大洗に代替えの材料試験炉を建設していただきたいと願う一人です。水素社会の一翼を担う高温ガス炉、高速実験炉の利用等、大洗は魅力の宝庫です。なんとかもっともっと町民の皆様が誇れる町になるよう、そして我が社が町民の皆様にとって近しい存在になるよう努力してゆきたいと思います。

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