「ソト」から見たおおあらいVol.5(宮本裕様)

宮本 裕 (Miyamoto Yutaka)

1953年生まれの東京都出身。
株式会社みずほ銀行取締役副頭取、日本ハーデス株式会社代表取締役社長などを歴任。
大洗ゴルフ倶楽部個人正会員であり、主に週末を大洗町の家で過ごす。

20年ほど前のこと、生まれも育ちも東京の私が友人の紹介で初めて大洗ゴルフ倶楽部に連れて来てもらい、その難しさと美しさが同居したコースに圧倒されました。コース設計の巨匠である井上誠一の名作で、日本の数あるゴルフ場の中でも5本指にはいるゴルフ場だと思います(今は以前ほどには人気がなく心配している人が多いのですが・・・)。チャレンジ意欲をそそられるコースで何回やっても思うようにいかないのがはまった要因かもしれません。それ以来会員となり足繁く通うようになりました。また、仲間と一緒に来て当地のおいしい海の幸とお酒を囲んで楽しい会をできるので、「将来はこういう処に暮らせたらよいな」と思っておりました。

勤務先の銀行では海外出張の機会も多く様々な国に行きましたし、その後の宝くじ販売会社でも売場開拓で日本各地をくまなく回りました。その経験を踏まえた上で「食・遊び・住の環境がどれも素晴らしいのでリタイア後はここ大洗だ」という結論に達しました。茨城県が47都道府県中人気最下位の地位を長く続けたことが信じられません。

その後、母親介護の必要性から5年前にゴルフ場の裏に念願の家を作ることができました。地元の美味しいものを食べて、気ままにゴルフをして、気兼ねなく下手なピアノを弾けることは東京のマンション生活ではありえない大きな喜びで、京都育ちの家内もすごく満足しています。東京の仕事が一段落した今では、大洗のゆったりした生活をエンジョイしております。

そして、大洗シーサイドステーションに宝くじ売り場を作る際に、町長はじめ地元の方々との接点が深まりました。言葉は独特の尻上がりのちょっと荒っぽい感じがしましたが、実は困ったときでも親切・丁寧に対応してくれる方々ばかりだと分かりました。「なんと心の優しい人の多いことか!」と思いました。今では地元の皆さんと楽しくお酒を酌み交わしてお話しするのが大きな喜びです。

しかし、大洗に長いことお住まいになっている方々は、残念ながら地元の良さを本当に理解しているのか、あるいは分かっていても「この快適さは当たり前だ」と思っているのか、ことさら外部にアピールしないのではないかと勝手に想像しています。他所を経験したら大洗の本当の良さを更に認識されるものと思います。

ともかく、大洗には他所にはない魅力がたくさんあります。

「海」では、海水浴、水族館、サーフィン、フィッシング。
「食」では、四季を通じて種類の多い美味しい海の幸、常陸牛、フルーツ、さつまいも。
「遊び」では、温泉、ゴルフ場、ガルパン、キャンプ場。

それぞれに楽しく魅力的なものばかりで素材は良いものがたくさんあるので、もう少し付加価値をつけたり、それらを組み合わせたりすることで町全体の魅力度がさらに増加するものと考えています。そういう意味での相乗効果(シナジー)を高めていく工夫が必要です。

東京や近隣の海なし県から来られる日帰りのお客様は多いのですが、家族で長く滞在して楽しんでもらうような仕組み、女性たちが「こういう素敵なところに泊まりたい」と思うようなおしゃれな宿泊施設、買い物を楽しめるような商業施設、マンションなどの利便性の高い住居、東京駅から乗り換えせずに来られる高速バスなど、まだまだ相乗効果を高めるための工夫の余地がたくさんあると思います。さらには海沿いの広い駐車場のあるスペースに観光客向けの大市場を作って、地元の新鮮な魚はもちろん、お肉、野菜、珍味名産も購入できるといいと思います。

また、コロナ禍の今こそ「ワーケーション」の拠点として大洗が注目されています。東京で仕事をしている人たちは「仕事は自宅で、遊びもできるところ」や、「いざという時には短時間で都心まで行けるところ」を探しています。テレワークのできる環境、インフラ整備、交通アクセスの改善などで魅力度がより高まると思います。

私の感覚では茨城県は47都道府県中「ベスト10」に食い込めるだけの材料が豊富で恵まれていると思います。栃木県とのバトルをするのもテレビ番組的には面白いですが、それにとらわれることなく皆で自信をもってアピールしていきましょう。

國井町長は持ち前のパワフルな推進力で大洗町をグイグイとリードされています。私もこれまでの経験から宝くじの仕事と同様に地域活性化のお役に立てますよう、微力ながらお手伝いできれば幸いに存じます。

SNSでシェアする